ENEOS スーパー耐久シリーズ 2023 Powered by Hankook「SUZUKA S 耐 5 時間レース」C72サポートチーム「Team Noah」レースレポート!!
「Team Noah GR Supra GT4」 新たな挑戦初戦は 9 位完走!!
ENEOS スーパー耐久シリーズ 2023 Powered by Hankook に参戦する「Team Noah GR Supra GT4」は、3 月 18〜19 日に鈴鹿
サーキット(三重県)で開催されたシリーズ開幕戦「SUZUKA S 耐 5 時間レース」の ST-Z クラスに参戦。今季は新たな車両 GR ス
ープラで激戦区の ST-Z クラスへチャレンジし、11 台中 9 位で完走。新たなステージでの第一歩を踏み出した。
福岡に本拠を置く Team Noah(代表:清瀧雄二)は、“九州に元気を!九州のモータースポーツにもっとワクワクを!“を合言葉に
九州のレーシングチームとして 2018 年より S 耐に参戦を開始。2021〜22 年はホンダ・シビック TCR で、ST-TCR クラスチャンピオ
ンを獲得した。今季はマシンを GT4 規定の GR Supra GT4 へ替え、クラスも毎戦 10 台以上がエントリーする激戦区の ST-Z クラ
スへステップアップ。車両の到着は年が明けてからであり、満足な練習走行も行えないままのぶっつけ本番となった。また今季は
バージョンアップ版の EVO モデルを使用する予定であったが、コンバージョンキットの到着がレース直前となったこともあり、開幕
戦は昨年モデルで戦うことに。今回は塚田利郎、蘇武喜和、和田慎吾、清瀧の 4 名で 5 時間レースに臨むことになった。
今回 ST-Z クラスのエントリーは、GR スープラ、新型 Z、ポルシェ・ケイマン、メルセデス、アウディ R8、マクラーレン 570S と国内
外の GT4 マシン 6 車種計 11 台。17 日の専有走行では 6 位、ウェットコンディションとなった 18 日朝のフリー走行では 2 位につけ
たものの、ドライ路面でのセッティングが満足ではなく、またドライバーの慣熟時間も少なく不安を残して予選を迎えた。午後の予
選はハーフウェットからコースが乾いてくる中行われた。A、B ドライバー2 名のベストタイム合算で争い、塚田と蘇武のベストタイム
合算の結果、総合 18 位、クラス 9 位となった。また和田、清瀧も基準タイムを難なくクリアした。
19 日の決勝レースは、11 時 50 分にグリーンシグナルが点灯しスタート。ステアリングを握る塚田だったが、車両のアンダーステ
アが強く直後から同じクラスのペースについていくことができず、マイペースでのドライビングでの 10 位走行を余儀なくされた。レ
ース開始から 1 時間 10 分が経過したころ 1 台の車両がコースアウトを喫し FCY(フルコースイエロー)からセーフティカー(SC)導入
へ。この時点でジェントルマンドライバーである塚田の義務周回時間 75 分が経過したことでピットインをする予定が、ピットと車両
の無線がうまくつながらずピットインを逃し、翌周の 30 周でピットインして和田に交代した。ピット作業が 1 周遅れたことでクラスト
ップから周回遅れになり、これで上位進出の可能性がなくなってしまったのは大きかった。
和田は走り慣れた鈴鹿で 1 時間 50 分のロングランを担当。コンスタントラップを刻むが、上位とは大きく差がついており順位を上
げることはできず 70 周でピットイン。ピットでは清瀧が次のドライバーとしてスタンバイしていたが、後半の追い上げに期待し蘇武
がコースへ出た。蘇武は新しい車両の挙動を確認しながら 10 位をキープして 4 時間を経過。9 位の車両が給油のためにピットイ
ンしたことで 9 位へ順位を上げた。しかしレースも残り 50 分を切った時点で、130R 先で激しくクラッシュした車両がありパーツが散
乱。レースは赤旗が掲出され中断となった後、そのまま打ち切り終了となった。
第 2 戦は、5 月 26〜28 日に富士スピードウェイ(静岡県)においてシリーズ最長の 24 時間レースとして開催される。
塚田利郎「準備不足の感は否めませんでした。精一杯走っているつもりなのにライバル勢に置いていかれました。これからもっと
走り込んで、できれば富士のテストにも参加したいです。富士は得意なコースのひとつなので、より良い結果に期待しています」
蘇武喜和「今回の結果は走る前から分かっていたことなので、クルマとドライビングの理解度を上げるのが一番の目標でした。実
際に走ってみて多くの課題が見つかったので、次に向けて準備していけばつながるのかなと思います。次の富士は頑張ります」
和田慎吾「初めてのマシンでしたし決勝を走ってみて分かった部分もありました。今回は 1 時間 50 分と長めに乗せてもらえたの
で、次までにはもっと速さをプラスしたいですし、セットアップも見つかるでしょう。激戦クラスで結果が出るようにしたいと思います」
清瀧雄二「クルマが全然出来上がっていません。大きな差があるのでこれからやることは多いです。これから EVO キットも装着し
相当走り込めば大分違うクルマに仕上がると思います。足回り、パワー、空力と全部替わるので次以降に期待しています」