スーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankook 第1戦「もてぎスーパー耐久 5Hours Race」 C72サポートチーム Team Noah 「おとぎの国 CIVIC TCR」参戦レポート!!
スーパー耐久シリーズ 2021 Powerd by Hankook 第1戦で Team Noah 「おとぎの国 CIVIC TCR」がST-TCR クラスでチーム復帰初戦で見事クラス優勝!!
スーパー耐久シリーズ 2021 Powerd by Hankook に参戦する Team Noah の「おとぎの国 CIVIC TCR」は、3 月 20〜21 日にツインリンクもてぎ(栃木県)で開催された S 耐シリーズ開幕戦「もてぎスーパー耐久 5 Hours Race」の ST-TCR クラスに2 シーズンぶりに参戦。決勝レースは春の嵐となり、5 時間の予定が天候回復の見込みがなく途中打ち切りとなったが、最後まで走り抜き完走、クラス優勝を果たした。
福岡に本拠を置く Team Noah(代表:清瀧雄二)は、“九州に元気を!九州のモータースポーツにもっとワクワクを!“を合言葉に九州のレーシングチームとして 2018 年より S 耐にフル参戦。昨年は新型コロナ感染症の影響で参戦を見合わせたが、今季は 2 年ぶりに復帰を果たした。参戦車両は一昨年同様ホンダ・シビック TCR で、ドライバーは芳賀邦行、蘇武喜和、霜野誠友、谷岡力という 4 名体制で臨んだ。今季の ST-TCR クラスは参加台数が減り、他にアウディ RS3 がエントリーしていたが直前に取り消し。結局 1 台だけの出走となったのは残念だった。したがって今回の目標はレースの完走と、ひとつ上のクラスである ST-Z クラス(15 台)の中団ぐらいでゴールと設定した。なお今季はコントロールタイヤがピレリからハンコックとなったが、Team Noah は開幕前のテストに参加していなかったため、初めてハンコックタイヤ(ドライのみ)を履きデータを収集する忙しい週末となった。
東京と近隣県の非常事態宣言が解除とならず開催が危ぶまれた今大会だったが、イベントは中止とならず有観客で行われた。今年は桜の開花宣言が全国的に早いが、ツインリンクもてぎ周辺はまだ梅が満開程度で朝晩は冷え込む。
21 日の公式予選は A、B ドライバー2 名のベストタイム合算で争い、芳賀と蘇武のベストタイム合算の結果、総合で 22 位、ST-Z クラス相当では 13 位というポジションだった。霜野と谷岡も問題なく基準タイムをクリアした。
決勝日の 21 日は未明から雨模様となった。全 9 クラス計 51 台の車両が出走した 5 時間耐久の決勝レースは、21 日の12 時丁度にセーフティカー(SC)先導でスタート。最初にステアリングを握ったのは今季チームに加入した霜野で、初めて履くハンコックのレインタイヤの様子をうかがいながら、雨量の変わる難しいコンディションで ST-Z クラス車両をかわしながら46 周でピットイン。ここで谷岡がコースに出ていった。雨量が増え、谷岡は最終コーナーでスピンを喫すもコースアウトは免れ隊列に復帰。しかし雨量が増えたことで SC 導入となった。8 分ほどで SC は隊列から外れバトル再開。谷岡は 18 周でピットインしてここで芳賀に交代した。その直後、レース経過 2 時間 45 分の時点で、天候悪化のためまたもや SC が導入。芳賀は SC の隊列で周回していたが、10 周を経過したところで天候の回復が見込めないことで赤旗が掲出されてレースは一時中断。しかしその 35 分後にレースは終了となった。ライバル不在の 1 台だけの ST-TCR クラスだったが、無事完走したことで表彰台の中央で優勝トロフィーを受けた 4 名。総合順位は 27 位、ST-Z クラスでは 11 位相当だった。
第 2 戦は、4 月 17〜18 日にスポーツランド SUGO(宮城県)において 3 時間レースとして開催される。
芳賀邦行「コースへ出た瞬間 SC になり、長い時間ウェットのコースを走りましたが、コースのアンジュレーションやコンディション、そしてタイヤの摩耗状態などを学ぶことができました。今回の経験を前向きに捉え次回に生かしたいと思います」
蘇武喜和「今回の課題はクルマをハンコックタイヤに合わせ込められるかでした。今後ライバルが出て来た時、ちゃんと戦って表彰台の真ん中に立てるように準備を進めていきたいです。今日は残念でしたが次はレースを走りたいですね」
霜野誠友「雨量が減って前後のタイヤバランスが取れた時は ST-Z クラスの車両を 2 台ほど抜けました。雨量増えた時はコースにとどまるのが精一杯。レインタイヤのデータが取れたことが大きいと思います。今後も頑張ります」
谷岡力「迷惑をかけないように、ちゃんとクルマを持って帰って来るよう心がけて走りましたが、最終コーナーで 1 回ってしまいました。これまでより大きくて重いクルマでしたが、良い経験になりました。またチャンスがあれば乗りたいと思います」